週末ごはん その3
日曜日は寒さがだいぶ和らいだ。
相棒のうちがあるベンラート地区に午前中に移動。
お互いなにかと忙しいので、
金土日と一緒に過ごせるのは、しょっちゅうはない事だけど、
彼のうちに大体、日曜日に移動するのが多い。
で、食事の担当は、その家の人がやることになってる。
なんとなく。
作る人のメインは大体、私だけど、
彼も結構料理が好きなので、作ってくれる事も割とある。
日曜日のお昼は、京都人、すなわち関西人のお得意料理、
お好み焼きを作ってくれた。
キャベツ多目、粉少なめが、彼のこだわりなんだって。
そうするとふわっと柔らかくなります。
豚肉が切れてたので、生ハムで代用。
食べ始めてから言われたけど、言われなきゃ分かんなかった!
生ハムでお好み焼き?!意外といけたよ。
先に言われてたら、げっ、
それはやめた方が、、と言ってたと思うけれど、意外と違和感なかった。
というか、いつも、超内輪で
「店に出せる味」と盛り上がってるわたしたち。(^_^;)ははは。
そもそも人にごはん作ってもらうっていうのが、それだけで美味しいし、
彼のお好み焼き、本当に美味しい。
そんなこんなで、お好み焼きを焼いてる途中、
外が何やら騒がしい。
ザワザワとした音が聞こえる。
彼宅はそもそも、結構、郊外にあり、
普段、これでもかというぐらい、なんの音もしない。
超静かなところにあるんです。
なんの音?と訝しく思った我々。
外を眺めてみると、、、
携帯のカメラなので、あんまり良く分からないけど、
渡り鳥の大群!!
この写真じゃ分からないけど、時間と共に刻々と隊列をユニークな形に
変えて、雄叫びを上げながら、往来してた。
私たちの中では、
長い行軍を終えて、戻って来たんだろうね、ってことに。(たぶん)
秋には、同じ場所でいざ旅立たんとしていた彼らを目撃したので、
多分、帰って来たところを発見したのだと思われ。
彼が望遠レンズで撮影してみたところ、
首の長い、鶴に似たような鳥のシルエットだった。
途中の旅路ではいろんなことがあったでしょう。
力尽きて、脱落して行った仲間もいたことでしょう。
そう、想像すると、彼らの姿がドラマティックに見えて来た。
渡り鳥の生態って、本当に自然の不思議だよねと呟く相棒。
渡らないで良いように進化しても良さそうな物なのに、
どうしてそうなるかねって。
命がけで移動してるんだものね。
夕ご飯は鶏鍋。
彼曰く、この鍋の良いところは、豆腐さえ買い置きしておけば、
思い立った時に作れること。
そうね、豚や牛の薄切り肉を買うには、アジア食料店に行くか、
自分でスライサーで切らないといけない。
彼のうちには、お高い立派なスライサーがあるけど、
結構な手間だし。
鶏胸肉を薄く包丁でスライスしてある。
梅干しと紫蘇を潰したソースか、
柚子胡椒か、シンプルに塩につけて頂きます。
締めは卵雑炊。
出汁がしっかり出ていて、とても美味しい。
お酒はこちら。チリワインでした。キリッとした味わい。