Käfer und Klee

てんとう虫とクローバー。日々のこと、毎日見つけたあれやこれ。ドイツ、デュッセルドルフ便り。

今月もそろそろ半分終わるよ。

今月も、週末が来れば半分終わりですね。

2月の終わりまでに仕上げなければいけない

課題があって、

時間よ止まれ〜、と言いたいのですが、

意思とは裏腹に滑るように過ぎ去っていく時間よ。。。

無慈悲でございます。😭

 

デュッセルドルフは、またまた、

雨の日々。

来週末、クリスマスマルクトへ

遊びに行けることになったので、

それまでには晴れて欲しいんですけどね。

寒くて、雨降ってるって、最悪の組み合わせでしょ。

ほんと、嫌ですよ。

こういう時、ドイツ人と、

“eklig“と言い合います。

„ekliges Wetter“とは、うんざりするお天気。

吐き気がする時とかにも使える言葉。(うえええ、ぎぼぢわるい、、、、🤢)

うんざりするという意味合いもあるのでね。

 

先日、こんなクリスマスツリーの市場を

発見。

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これも冬の風物詩、in ドイツですね。

空を見てください。

グレーでしょう。

典型的な冬の空です。

 

さて、先週末の生徒たちのクリスマス会。

無事に終わりました。

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上の写真、

PIC COLLAGEというアプリを使って、

コラージュ、作ってみましたよ。

便利なアプリですね!

上の写真のごとく、

下は6歳から、上は76歳まで、

年齢も、立場も(学生、会社員、年金生活者などなど)

国籍も、さまざまな人たちが集まり、

みんなで、楽しいピアノ音楽のひと時を

共に過ごすことができました。

毎回、いろんなアクシデントがあるのですが、

今回は、

よく弾ける年長の生徒が、連弾のコピー譜を

めくれるように製本してくるのを忘れて、

じゃらんと、バラバラなままに持ってきたため、

「何やってるんじゃ?!😡」

とみんなの前で怒る事態が発生。。。

慣れていない、年少の子ならまだ、

しょうがないと思うけど。

 

年に2回、

コンサートをオルガニゼーションしていて、

このクリスマス会は、

初心者が挑戦しやすいように、

敷居を低くしてあり、

プログラムがなくて、自由に弾きたい人が前へ出て弾く

というルールでやっています。

(弾く前に、自分の名前と、曲を言ってから

始めます)

だからなのか、

結構いろんなことが毎回起こるんですね〜。

 

何回か前のブログに書いた、

やる気があるのかないのか?

とりあえずやめずに来てるけどね、、。

という、中学生のAくんが、意外にもやって来て、

しかも結構バシッと演奏してましたよ。

私は、ひとまず2回ほどチェックして、アドバイスしただけ。

彼が独自のやり方で、楽譜なしで学んだ、

アメリカの(?)ドラマの主題歌です。

これを機に、宿題の方も、

きちんとこなす人になって欲しいんだけどね。😅

 

ちなみに、この時のブログに書いた、

Pくんは、いつものごとく、

こういう会には欠かさず来るし、

課題も、ギリギリながら、

当日までにきっちり仕上げて、

(途中で手を捻挫したので、2週間レッスンを休むという、

アクシデントがあったので)

聴けるようにして来たのはさすがでした。

 

来年、Abiturを(高校生の一斉卒業試験みたいなの)

受けて、そのあと、

違う街の大学へ行く予定なので

これで発表会が最後、という子もいました。

このMちゃんは、ピアノがすごく弾ける子で、

うちの教室の中では、1番優秀なぐらいなので、

彼女がいなくなると寂しくなります。

Mちゃんは、健康上の理由から、

高校を途中からやめて、

自宅で通信教育を受けながら、

Abitur を受けるまで頑張って来たという

異色の経歴の持ち主です。

 

かれこれ、もう23歳ぐらいになると思います。

日本でも、大学浪人はありとされてると思うけど、

ドイツの場合、

割と画一的に横一線の進み方をしないので、

(小学5年生から、進路が分かれて、

それからは結構、バラエティ豊か。)

こういうMちゃんみたいな人も、

引け目を感じずに、

マイペースに歩みを進めることのできる社会です。

ドイツの教育システムも、

賛否両論あると思いますが、

「画一的でない」ということが、

生み出す社会の懐の深さというのは、

なかなか良いなと思います。

ドロップアウトしてしまったからと言って、

人生終わりではない。

若い時こそ、

そう思えるって大事かな〜と。。。

 

Mちゃんは、今回、

Ravelのソナチネを弾きました。

今、14才で、

ショパンの「雨だれ」弾いているぐらいの子が、

これからもっと、頑張ってくれれば良いな〜。

彼女のように育ってほしいなと思います。

小学生にも何人か、楽しみな子達がいます。

みんな、がんばってくれ〜。

 

わたしの最初のピアノの恩師は、

歌専攻だった人で、

テクニックなどについて、

あまり習った記憶はないのだけど、

音楽の楽しさについて導いてくれた素敵な先生でした。

 

その次についた先生は、

音楽之友社とかから出てる本の

編纂などもしてるなど、

結構有名な、作曲家、兼ピアニストの先生だったけど、

いかんせん、この人が、ものすごくネガティブな人で、

この人のお陰で、

ピアノのイメージが真っ黒になったんよ。😖

 

クラスのみんな、優秀だったので、

そういう良い影響はあったかもしれないけど、

正直、あんまり良い思い出ないんです。。。。

わたしは、ここでこじらせちゃって、

クラシックに戻ってくるまで、

年月がいりました。

(ピアノは続けてたけど、

高校ではバンドに熱中してたので。

先生→ダサい

クラシック音楽→やってらんない

の公式になっていました。)

今思うと、その某先生の音楽に対する愛情は、

すごかったと思う。

でもなんだかどす黒く、ねじくれていた

暗い情熱だった。

いろんな意味で、ほんと濃い人でした。

いろんなこと言われて、

その色々を結構覚えてるけど、

今でも忘れてない、彼が言ったひとこと。

「あなたもどんどん練習すれば、上手くなるだろうけど、

僕も日々進化してるんだから、

どこまで行っても、追いつくことはない。」

なんじゃ、そりゃ?と思いませんか。

まったく、いかれてるよね。

中学生の子供に向かって言うセリフか?と思いますよ。

 

人生の中で、出会うピアノの先生の立ち位置って、

人によってはさほどでもないかもしれないけど、

結構、音楽に対してのイメージを決める

大きな影響があると思うんです。

生徒たちに、ピアノをもっと好きになってもらいたいな。